2021-10-18 20:30:00最終更新日:2021-10-27 15:42:30
HTS (HARROW TOWN STORES)
「MADE IN JAPAN」ラインの”SWEAT SHIRT”
を素材感や特徴などを踏まえて紹介いたします。
”日本有数のニット産地で作られたスウェット生地”
細かなディテールや素材感を実現する為、
生地から縫製まで国内で作られた生地になります。
使用する生地は日本有数のニット産地である和歌山で
50年以上歴史を持ち、かつては昔ながらのつり編みなども行ってきた
老舗ニットファクトリーで作られています。
”ニットのようにふんわりとしたスウェット生地”
今回の素材はニットで言うところのハイゲージとされる、16GG。
しっかりと目が詰まっており、表面はサラっとした質感。
ニット生地を編む機械で作られたスウェット生地は、
程よく収縮性があり、しっかりと生地感もあり、
ニットのように空気を含んでふんわり感のある生地に仕上がりです。
〜GG(ゲージ)について〜
ゲージとは、ニットなどでよく使用される
編機(生地を編む機械)の針の密度を表す単位です。
ローゲージ(5ゲージ以下)、7~10ゲージはミドルゲージ、
そして12ゲージ以上はハイゲージと呼ばれています。
裏側はパイル状の裏毛仕様。
裏起毛は繊維を毛羽立てている分、
裏毛より空気を含みやすい性質があります。
”製品染ならではのヴィンテージ感のある色味”
出来上がった製品は国内の染工場で製品染めが施されます。
製品染めにより綺麗にムラなく染まった生地染めとは異なり、
くすみのあるようなニュアンス感のある独特な色味も魅力です。
さらに色だけではなく、
製品染めによりシーム(縫い目)にパッカリング(シワ)が現れ、
生地も柔らかく仕上がっています。
*上の写真のホワイトの製品染めではなく、製品洗いになります。
直営店ではモノトーンをベースに3色を展開しています。
上の写真は下から、
col.9000 (WHITE)
col.9190 (MILKY GREY)
col.9970(OFF BLACK)
”丈が短めで横広”
ヴィンテージスウェットのようなちょっと野暮ったさのあるシルエット
ヴィンテージのスウェットからインスパイアされた今回のアイテムは、
シルエットも当時のバランスを感じさせる独特なものになっています。
太めのアームホール・ゆったりとした身幅・短めの着丈、
当時の外国人向けのサイズバランスはとてもスマートとは言えない
ちょっと野暮ったくも感じる独特なシルエット。
下の写真はそれぞれ身長の異なるスタッフが着てみました。
”ヴィンテージのスウェットから
インスパイアされたこだわりのディテール”
ヴィンテージのスウェットからインスパイされおり、
当時のスウェットに見られたディテールやサイズバランスなどを
今のカジュアルとの相性を考えながら取り入れられています。
”50年代〜60年代のスウェットに見られた襟元のVガゼット仕様”
70年代以降はヴィンテージでもコストや用途の違いから
無いものの方が主流となったネック下のVガゼット。
50年代頃にスポーツウェアとして着らる機会も多く、
汗止めとしてV字のガゼットが施されていました。
その当時のディテールを生かして、
HTSのスウェットのネック下には「はめ込みのVネック」
仕様となっています。
”インポートらしいスリーブバランス”
ドロップショルダー気味に付けられた袖に
ゆったりとした太めのアームホール、
袖付けはセットインスリーブ仕様。
トレンドのオーバーサイズとアプローチは異なりますが、
今のスタイルにマッチする太めのスリーブデザインとなっています。。
”ヴィンテージライクに仕上げられた長めの袖と裾のリブ幅”
1940年代以前のスウェットは
袖や裾のリブ幅が10cm以上のものが多く、
時代が経つにつれて少しずつリブが短くなっていきました。
HTSのスウェットの袖のリブは10cm程はいきませんが、
約7cmとヴィンテージにように長めにしてるいるのがポイントです◎
”シンプルなデザインのアクセントになっている、
シーム部分は全て3本針ステッチ”
袖・裾・身頃などのシームを見ると、
あえて縫い目を隠さず外側に縫い目を出したステッチ。
3本の針を使ったロック仕上げがされており、
シンプルなスウェットのいいアクセントになっています。
このでステッチもヴィンテージをモチーフとしていますが、
4本針や2本針が多いなか、3本針は珍しい仕様となっています。
”シンプルなバックスタイル”
後身頃は余計な装飾のないシンプルなデザインとなっています。
うっすらと見えるネック下の四角いステッチは、
ブランドロゴを縫いつけ用のもの。
シンプルだからこそ素材感や風合いを感じさせてくれる
バックスタイルに仕上がっています。